Japanese
English
原著
白血性細網肉腫症の1例
A CASE OF LEUKEMIC SARCOMATOSIS
岡田 哲哉
1
,
田代 正昭
1
Tetsuya OKADA
1
,
Masaaki TASHIRO
1
1鹿児島大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kagoshima University School of Medicine
pp.691-697
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201472
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45歳,男で初診時全身に浸潤を有する丘疹,結節が認められた.肝,脾及び全身のリンパ節腫張は認められなかつた.組織学的には細網肉腫が疑われ,またその末梢血液学的所見において30%に及ぶ異型細胞の出現を見た.その異型細胞は種々の検索により皮膚への浸潤細胞と同一すなわち細網細胞と判明した.以上より本症例を白血性細網肉腫症と診断し,VEMP療法にて治療するも効果なく全経過5カ月にて死亡した.
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