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皮膚肉腫症の1例
寺井 信吉
1
,
增田 太郎
1
1大阪大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.426-428
発行日 1954年7月1日
Published Date 1954/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201239
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緒言
皮膚肉腫には,原発性及続発性の二種類がある。原発性肉腫は臨床上,単発性と,多発性とに区別し得る。又単純性及色素性の2種類に区分する。続発性肉腫は内臓,骨等から転移したものである。肉腫は組織学的に結締織性肉腫,淋巴肉腫及色素肉腫に分類され,結締織性肉腫は更に肉腫細胞の大小に依つて紡錘形細胞肉腫,大小の円形細胞肉腫,巨態細胞肉腫及び多形細胞肉腫に分類される。本症例は53歳の男子に発生した,多発性肉腫の一例である。
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