Japanese
English
原著
結節性紅斑とpustular bacteridの併発例
A CASE OF ERYTHEMA NODOSUM ASSOCIATED WITH PUSTULAR BACTERID
水野 久美子
1
,
石原 勝
1
,
伊藤 正俊
1
,
安田 利顕
1
Kumiko MIZUNO
1
,
Masaru ISHIHARA
1
,
Masatoshi ITO
1
,
Toshiaki YASUDA
1
1東邦大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Toho University
pp.531-536
発行日 1974年7月1日
Published Date 1974/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201329
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扁桃炎に引き続き,右足関節上部と両膝関節下方に結節性紅斑が生じ,その後まもなく両手掌,両膝蓋,左大腿膝蓋直上,左足背にAndrewsのpustular bacteridと考えられる無菌性膿疱が発生した28歳の主婦例を報告した,両疾患はいずれも日常時おり経験されるが,その併発例は極めて稀と考えられるので,それぞれの疾患の成因について種々考察を加え,本症例の場合はβ溶血性連鎖球菌の感染アレルギーによつて生じたものと結論した.安静と抗生物質投与により皮膚所見および諸異常検査所見は比較的急速に軽快した.
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