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連載 皮膚科学に貢献した医学者たち・12
色素性蕁麻疹(その5)
Urticaria pigmentosa
高橋 吉定
pp.406-410
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201309
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6.ドイツにおける見解(2)
(b) Gertlerの記載
ドイツにおいては,ヨーロッパ諸国やアメリカと異なり,肥満細胞症の名称は一般的に用いられない.したがつて,色素性蕁麻疹も肥満細胞症の一型としての位置を与えられず,細網症に含ませて論ずるのが通例である.ここにおいてドイツの皮膚科学者の意味する細網症の内容を知つておく必要を生ずるが,それに関してはGertlerによる最近の記述8)がある.そのうちから"血芽球症"と"細網症"とを抜粋して下記する.白血病などについての記述も混じているので,やや繁雑の観がないでもないが,記載の順序の関係から,省略しないでしるすことにする.
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