Japanese
English
原著
小児丘疹性先端皮膚炎
ACRODERMATITIS PAPULOSA INFANTILIS
高橋 吉定
1
,
高橋 久
1
,
冲永 公江
2
,
西沢 一郎
3
Yoshisada TAKAHASHI
1
,
Hisashi TAKAHASHI
1
,
Kimie OKINAGA
2
,
Ichiro NISHIZAWA
3
1帝京大学医学部皮膚科教室
2小児科教室
3第2内科教室
1Department of Dermatology
2Department of Pediatrics
3Department of Medicine, Teikyo University School of Medicine
pp.273-278
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201281
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生後10カ月の女児(第1例)と9カ月の男児(第2例)とに発生した本症を報告した.両例とも下肢,上肢,顔面に対側性に丘疹を突発し,少数には体幹にも丘疹を生じた.丘疹は単一性の苔癬様形状を示した.第1例においては丘疹は融合性著明で,点状出血を多発した.さらに全身的には肝脾を触知し,未梢血中に異型リンパ球を証した.組織学的に丘疹に小水疱形成を認めた.第2例においては丘疹の融合傾向少なく,紫斑を認めず,丘疹の組織学的変化も全身症状も前例より軽度であつた.臨床検査的には両例とも血清トランスアミナーゼは高値を示し,ポールーバンネル反応は陰性であつた.発疹は初発後それぞれ11日および14日でほとんど消失した.
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