特集 内科医のための皮疹の診かたのロジック
皮疹の種類とその発症機序
丘疹
出光 俊郎
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科
pp.792-796
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107528
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ポイント
◎湿疹や接触皮膚炎の診断には,中心に小水疱のある漿液性丘疹の存在が重要である.
◎表面がざらざらした丘疹は角質増殖を伴っており,尋常性疣贅など表皮角化細胞由来の疾患でみられる.
◎真皮の炎症による紅斑性丘疹は,薬疹やウイルス性発疹症でみられ,真皮上層の浮腫と細胞浸潤のためになだらかな隆起を呈する.
◎真皮の腫瘍による丘疹は表面が平滑で,真皮母斑(ほくろ)や黄色腫のほか,ムチンやアミロイドの沈着の可能性もある.
◎毛孔性丘疹は毛囊に一致し,炎症では毛囊炎,角化異常では毛孔性苔蘚を考える.
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