Japanese
English
原著
Sweet病(Acute febrile neutrophilic dermatosis)
SWEET'S DISEASE (ACUTE FEBRILE NEUTROPHILIC DERMATOSIS)
小玉 肇
1
,
吉田 彦太郎
1
,
荒田 次郎
1
,
月野木 清徳
2
,
小野 公義
3
,
木村 恭一
4
Hajime KODAMA
1
,
Hikotaro YOSHIDA
1
,
Jiro ARATA
1
,
Kiyonori TSUKINOKI
2
,
Kimiyoshi ONO
3
,
Kyoichi KIMURA
4
1岡山大学医学部皮膚科教室
2川崎医学大学皮膚科教室
3姫路赤十字病院皮膚科
4香川赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
2Department of Dermatology, Kawasaki Medical College
3Department of Dermatology, Himeji Red Cross Hospital
4Division of Dermatology, Kagawa Prefectural Central Hospital
pp.933-941
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201228
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Sweet病と診断した5例を報告した.本症は中年以後の女性に多く,多くは上気道感染症が先行する.皮疹は,顔面,頸部および四肢を好発部位とする有痛性隆起性紅斑である.発熱,白血球増加,好中球増加およひ血沈値の促進を伴う.副腎皮質ホルモンが卓効を奏する.組織学的には,真皮の好中球を主とする稠密な細胞浸潤が特徴で,血管炎の像はないとされている.
自験例では副腎皮質ホルモンのみならず,抗生物質も有効であつた.DDSも有効であるが再発がみられた.1例には組織学的に線維素様変性を伴う血管炎の像がみられた.
本症の発病には,先行あるいは合併する感染症が重要な役割を果すと考えた.本症を一独立疾患と考えるのが妥当である.
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