〈原著論文抄録〉
汎発型限局性鞏皮症,他
高橋 正昭
1
1東北大学医学皮膚科教室
pp.365
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200981
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61歳の主婦で,肩,乳房,背,上肢および下肢等に,対側性に広範な硬化像がみられ,これらは限局性鞏皮症の範疇に入ると考えられる症例を報告した.皮膚の病巣は全体表面積の約20%以上にも達するが,末端の硬化やその他,筋,骨,内臓等に全く変化はみられず,組織学的所見でも,典型的な鞏皮症の像を示していた.本症例の如きものは,米英学派で言うGeneralized Morphoeaとするのが妥当と考え,本邦における適訳がないので「汎発型限局性鞏皮症」と仮称した.
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