学会印象記
第5回国際実験皮膚科学会を語る—表皮角化機構に関する最近の知見を中心に
三島 豊
1
,
橋本 健
2
1和歌山医科大学皮膚科
2Tufts大学医学部皮膚科
pp.958-965
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200557
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国際実験皮膚科学会の第5回総会は,パレルモ大学のI.Bosco教授を会頭として,3月28日から3日間シシリー島のパレルモ市(第2図)で開催された。今回の会議の主たるテーマは正常および病的角化機構であつた。今年はちようどパレルモ大学の100年祭に当り,新装成つた4階建ての皮膚科学教室内の講堂が会場にあてられここに招請された,主として欧米の専門家約150人により,盛大に行なわれた。
パレルモ市はシシリー島の北海岸に位置しローマからはプロペラ双発機で約1時間半海上を真直に南下する(第2図)。紺碧の地中海を背景に,亜熱帯の花が咲き乱れる旧火山島(第3図)の素晴らしい海風に吹かれ,まことに心地よい会場でつた。
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