〈原著論文抄録〉
AlbinismとAlbinoidismについて,他
浜田 稔夫
1
,
斎藤 忠夫
1
1大阪市立大学医学部皮膚科
pp.1205,1207
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200247
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私どもはAlbinismの姉妹例(37歳,33歳)およびAlbinoidismの3例(26歳,♀;9歳,♂;20歳♂)について,特に両者の関係を皮膚,眼の臨床像ならびに皮膚組織像より検討を加えた。
Albinismは皮膚,毛髪および眼のメラニン欠如で特徴づけられており,私どもの姉妹例も皮膚,毛髪は白色を呈し,乳房では乳輪部の色素沈着もみられない。虹彩は赤味を帯び,眼底は明るく,血管がすけてみえる。しかし妹例では腹部の表皮基底層にDOPA陽性メラノサイトを軽度に認めた。osmium zinc iodide法では表皮の主として基底層にかなりの樹枝状細胞が存在している。また紫外線照射によつて点状色素斑の出現する場合もみられた。
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