〈掲載論文抄録〉
皮膚科疾患と自然環境との関係,他
野瀬 善勝
1
1山口大学医学部公衆衛生学教室
pp.1029
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200220
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過去1ヵ年間(昭和40〜41)にわたつて,西日本の皮膚科医によつて報告された各種の皮膚科疾患について,その地域差と生活環境との関係を,医学的生態学的な立場から考察し,次の如き知見を認めた。
1.帯状疱疹,癜風,円形脱毛症尋常性白斑及びフィラリア症の5疾患は,それぞれ罹患率を異にし,地域差が著明である。しかしその分布は気候と関係が深い。すなわち日照時間が長く,夏季の気温が高温となるところほど多発する傾向がある点で軌を同じくしていることは注目に値する。
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