誌上フォーラム 保健婦は何をしている—3ヵ年にわたる国保駐在保健婦の活動をめぐって
関係他機関との連携がうすい
手塚 ユキ
1
1群馬県伊勢崎保健所
pp.29-31
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203151
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
なぜ駐在をうち切ったのか
3年間の活動記録をよませていただきましたが,発表者に質問もできず,ただこれを読んで感想をと申されますとどうしても意見は一方的になってしまいます.この点発表者の方にたいへんお気の毒なようですが御諒承していただきたいと思います.
まず合併したI市の中のI地区から保健婦駐在の強い要望が出されたこと,このことはなんといってもすばらしいことです.合併前この地区に保健婦がいたかどうかわかりませんが,現実に保健婦の必要が住民の声として出されたことはたいしたことです.しかし3ヵ年の駐在の結果Ⅰ地区の人びとはどうなったのでしょう.38年10月駐在がうち切られたといわれますが,住民の要望にそむいて(I市国保側の都合だけで)うち切られたのでしょうか.発表者がもういいと思ってやめたのでしょうか.それとも地区の人びとが保健婦の必要性を望まなくなったからなのでしょうか.私は活動の個々の内容よりも発表の巧拙よりもこの点こそが問題点であろうと思います.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.