随筆
皮膚科と泌尿器科
皆見 省吾
1
1九州大学
pp.89
発行日 1967年1月1日
Published Date 1967/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200085
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永らく続いた臨床皮膚泌尿器科も42年度より臨床皮膚科と臨床泌尿器科に分離することになつた。これはアンケートをとられた筈であるし,当然かと思われる。
欧米の泌尿器科は大体外科より分れているが,わが国では皮膚科より出立している。これは土肥慶蔵先生が膀胱鏡を使用され,その弟子もこれより泌尿器科の手術へと進んでいる。田中助教授が罹病されなかつたならもつと早く泌尿器科が東大に独立したことであろう。中野助教授が次に泌尿器科の診断や手術に携つていた。東大では土肥先生退官後に遠山氏が皮膚科,高橋氏が泌尿器科の教授となり,始めて独立した。
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