連載 Clinical Exercise・83
Q考えられる疾患は何か?
杉浦 丹
1
1静岡市立清水病院皮膚科
pp.573-574
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104087
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症例
患 者:18歳,男性
主 訴:腹部の網目状色素斑
家族歴:母,Ⅰ型糖尿病
既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診の8か月前に運動部(空手)をやめた後,半年間に体重が10kg増加した.初診の4か月前より腹部に褐色の色素斑が出現,1月前より拡大してきた.
現 症:上腹部に線状の皺襞を認め,同部に一致して分布する比較的境界明瞭な自覚症状を欠く網目状褐色斑を認めた.色素斑の表面は乾燥し,ごく軽度の比糠様落屑を伴っており,頸部,腋窩などほかの部位に皮疹は認めなかった.なお,患者は身長165cm,体重80kg,BMI(body mass index)は29.4であった.
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