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臨床統計
テラプレビル(テラビック®)を併せた3剤併用療法によるC型肝炎治療での皮膚症状の発現について
Skin lesions induced by triple treatment with telaprevir of HCV
吉方 佑美恵
1
,
石氏 陽三
1
,
松尾 光馬
1
,
穂苅 厚史
2
,
高木 一郎
2
,
銭谷 幹男
2
,
田尻 久雄
2
,
中川 秀己
1
Yumie YOSHIKATA
1
,
Youzou ISHIUJI
1
,
Koma MATSUO
1
,
Atushi HOKARI
2
,
Ichiro TAKAGI
2
,
Mikio ZENIYA
2
,
Hisao TAJIRI
2
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科学講座
2東京慈恵会医科大学付属病院消化器肝臓内科
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
2Division of Gastroenterology and Hepatology, Department of Internal Medicine, The Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
C型肝炎
,
テラプレビル(テラビック®)
,
3剤併用療法
,
皮膚障害
Keyword:
C型肝炎
,
テラプレビル(テラビック®)
,
3剤併用療法
,
皮膚障害
pp.550-554
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104056
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要約 テラプレビルはC型肝炎ウイルスセリンプロテアーゼの特異的阻害薬であり,ペグインターフェロンとリバビリンを併せた3剤併用療法が2011年9月に承認されている.同法では皮膚症状が8割以上に出現し,皮膚粘膜眼症候群などの重篤な皮膚障害を生じることもある.今回,当院で2011年1~8月に3剤併用療法を開始した20症例の皮膚症状の臨床,発現時期について検討した.皮膚症状は80%の症例でみられ,多くは治療開始後4週間以内に出現していた.皮疹は,湿疹型,播種状紅斑,ちくちくした痛痒さ,紅色丘疹,掻痒,手足の落屑,蕁麻疹型,環状紅斑と多彩であった.皮膚科医はこのような副作用に精通し早期に診断・治療を開始することが求められる.
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