Japanese
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臨床統計
当科におけるアナフィラクトイド紫斑病の臨床的検討
Clinical study of anaphylactoid purpura in Niigata University Hospital
結城 明彦
1
,
苅谷 直之
1
,
伊藤 雅章
1
Akihiko YUKI
1
,
Naoyuki KARIYA
1
,
Masaaki ITO
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata, Japan
キーワード:
アナフィラクトイド紫斑病
,
紫斑病性腎炎
,
ステロイド治療
,
外科的侵襲
,
悪性腫瘍
Keyword:
アナフィラクトイド紫斑病
,
紫斑病性腎炎
,
ステロイド治療
,
外科的侵襲
,
悪性腫瘍
pp.465-468
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104032
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要約 2000年1月から2012年12月の間に,当科において臨床経過,病理組織所見からアナフィラクトイド紫斑病(anaphylactoid purpura)と診断された4~90歳の113症例において,若年群,成人群,高齢群に分類し比較検討を行った.消化器症状,関節症状は若年群で高率に認めた.腎症状は高齢群に多く有意差を認め,紫斑病性腎炎も高齢群に多く認められた.腎症状出現時期に関し,紫斑出現時期と一致しない症例もみられた.高齢群では若年群よりも上気道炎症状の出現が低率であった.血清IgA増加は高齢群で多く認められ有意差を認めた.本検討では総じて本邦における既存の報告と同様の結果を得た.高齢群では症状が遷延,重症化し,ステロイド内服治療を要する例が多く,注意が必要であると思われた.
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