Japanese
English
症例報告
滋賀県で発生したツツガムシ病の1例
A case of tsutsugamushi disease in Shiga prefecture
飯田 沙織
1
,
宮下 文
1
,
竹中 秀也
2
,
水原 寿夫
3
Saori IIDA
1
,
Aya MIYASHITA
1
,
Hideya TAKENAKA
2
,
Hisao MIZUHARA
3
1近江八幡市立総合医療センター皮膚科
2京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
3水原医院
1Department of Dermatology, Omihachiman Community Medical Center, Omihachiman, Japan
2Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine, Kyoto, Japan
3Mizuhara Clinic, Shiga, Japan
キーワード:
ツツガムシ病
,
不明熱
,
頭痛
Keyword:
ツツガムシ病
,
不明熱
,
頭痛
pp.181-184
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103547
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要約 55歳,男性.初診の7日前,2010年11月中旬頃から発熱があり,近医受診後フロモキセフナトリウムの点滴,レボフロキサシンの内服を受けたが改善しなかった.3日前から全身に紅斑が出現したため,当科を紹介され受診した.初診時,39.0℃の発熱と頭痛,体幹・上肢・大腿部に爪甲大程度の淡い紅斑が播種状にみられ,左下腿伸側に刺し口と思われる黒色壊死を伴う潰瘍を認めた.血液検査上,肝機能障害(AST/ALT 92/104IU/l)と炎症反応(CRP 13.44mg/dl)があった.ツツガムシ病を疑い,入院後塩酸ミノサイクリン200mg/日の投与を開始し,翌日には解熱し皮疹は徐々に軽快した.発熱・ばら疹がみられた場合,高発生地ではなくともツツガムシ病を念頭に置き刺し口を積極的に探し早期診断する必要がある.
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