連載 Clinical Exercise・54
Q考えられる疾患は何か?
石黒 直子
1
1東京女子医科大学皮膚科
pp.103-104
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103181
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症例
患 者:78歳,男性
主 訴:顔面の紅斑,びらんと軀幹,四肢の鱗屑,痂皮を伴う暗紅色斑
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:73歳より高血圧.75歳時に心筋梗塞.76歳時に脳梗塞.
現病歴:初診の1年半前より背部に強い,掻痒を伴う紅斑が出現していた.他院で加療されたが拡大したため受診した.
現 症:顔面,四肢に爪甲大までの紅斑が散在し,一部にびらんを認めた.胸・腹・背部に鶏卵大までの強く浸潤を触れる暗紅色斑,びらんが散在し,一部は癒合,扁平隆起し,厚い鱗屑,痂皮が固着していた(図1).粘膜疹はなかった.
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