連載 Clinical Exercise・45
Q考えられる疾患は何か?
齋藤 京
1
1さいたま市立病院皮膚科
pp.379-380
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102957
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症例
患 者:70歳,男性
主 訴:両足の趾尖部の有痛性の暗紫紅色斑
既往歴:心筋梗塞,肺扁平上皮癌,高血圧,気管支喘息.足の皮疹と時期を同じくして腹部大動脈瘤の存在が判明していた.
喫煙歴:55歳まで1日40本を35年間.
現病歴:初診の2~3週間前より特に誘因なく趾尖部に凍瘡様有痛性の暗紫紅色斑が両側ほぼ同時に出現した.
現 症:両側ほぼ全趾に自発痛,圧痛の強い凍瘡様,一部網状の暗紫紅色斑を認め,さらに右第1,4,5趾,左第3,5趾には潰瘍を形成し黒色の痂皮を伴っていた(図1).
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