連載 Clinical Exercise・210
Q考えられる疾患は何か?
長谷川 道子
1
1伊勢崎市民病院皮膚科
pp.101-102
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790020101
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■症 例■
患 者:5か月,男児(第1子)
主 訴:顔面,臀部の皮疹
出生歴:正期産,2,988 gで出生.妊娠中および出生時に異常なし.完全母乳哺育.
家族歴:血族婚なし.
現病歴:生後4か月頃から耳介,口囲に皮疹が出現した.近医で抗真菌外用薬やステロイド外用薬による治療を受けたが改善せず,当科に紹介された.
現 症:両側上下眼瞼から鼻および口の周囲に,辺縁にわずかな鱗屑・痂疲を伴う連圏状の紅斑がみられた(図1a).陰囊,会陰,肛囲には左右対称性にびらん面があり,辺縁付近では帽針頭大の小水疱も認めた(図1b).毛髪異常,下痢,成長障害はなかった.
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