連載 Clinical Exercise・41
Q考えられる疾患は何か?
納 さつき
1
1帝京大学皮膚科
pp.5-6
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102795
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症例
患 者:32歳,女性
主 訴:腰部と両大腿の硬化性局面
既往歴:有機溶剤の曝露や豊胸術の既往なし.
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診の1年前より移動性の関節痛が出現した.半年前より腰部,続いて両大腿に自覚症状のない皮疹が出現し,拡大してきたため来院した.
現 症:腰部に手掌大の硬化性局面があり,表面に光沢と色素沈着が伴っていた(図1).両大腿,腹部に軽度硬化を伴う,鶏卵大までの境界不明瞭な紫紅色斑が多発散在していた(図2).両手指の関節痛はあるが変形,硬化はない.Raynaud症状,舌小帯の短縮,口渇,眼の異物感などはない.
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