特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅵ.尿路・性器
5.亀頭包皮炎
鈴木 恵三
1
,
堀場 優樹
1
1平塚市民病院泌尿器科
pp.178-179
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901349
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亀頭包皮炎は,陰茎の亀頭部と包皮の非特異的炎症で,軽いものは発赤程度の皮膚炎であるが,高ずると包皮内に膿がたまる.小児では包茎があるので,包皮と亀頭部の間に尿や恥垢が蓄積しやすい.これに細菌感染が生じたときに発症する.成人では包茎があって不潔にしていたときのほかに,性行為,ヘルペス,自慰,外用薬の塗布,尿道炎の際に生ずる膿などが原因で生ずる.このほかに,高齢者で尿道留置カテーテルを用いている例にしばしばみられる.
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