増刊号特集 小児泌尿器科診療
治療の実際
包茎・亀頭包皮炎
高橋 剛
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院泌尿器科
pp.132-136
発行日 1994年3月30日
Published Date 1994/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901169
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はじめに
乳幼児の両親がわが子を観察するとき,まず注目する部位は顔であろうが,次に男児ならば陰茎(ペニス)を見るのではないだろうか。この部位に対する親の関心は高く,日常外来での受診頻度も非常に高い。一方それに応じる医師側の対応や説明はまちまちなことが多く,ときには初診医の偏った説明が若い親を混乱させていることもある。もちろん本症に対する考え方はケースバイケースの面が多くあり,明瞭な線引きが出来るわけではない。しかし小児泌尿器科領域で最も多い疾患であり,最も数多い手術であることを考えると本症に対して十分な知識を踏まえて判断する必要がある。また包茎手術は立派な形成手術であり,安易な気持ちで行うべきものではないことを認識しておくことも必要である。
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