Japanese
English
症例報告
下眼瞼外反を生じた巨大な皮膚混合腫瘍の1例
A case of giant mixed tumor of the skin which caused ectropion
青木 奈津子
1
,
中島 英貴
1
,
三好 研
1
,
池田 光徳
1
,
佐野 栄紀
1
,
吉村 彰人
2
Natsuko AOKI
1
,
Hideki NAKAJIMA
1
,
Ken MIYOSHI
1
,
Mitsunori IKEDA
1
,
Shigetoshi SANO
1
,
Akihito YOSHIMURA
2
1高知大学医学部皮膚科学講座
2梼原町立国民健康保険梼原病院内科
1Department of Dermatology,Kochi Medical School,Kochi University,Nankoku,Japan
2Division of Internal Medicine,Yusuhara National Health Insurance Hospital,Kochi,Japan
キーワード:
皮膚混合腫瘍
,
アポクリン汗腺
,
眼瞼外反
Keyword:
皮膚混合腫瘍
,
アポクリン汗腺
,
眼瞼外反
pp.581-584
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102666
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 74歳,女性.左頰部に約10年の経過で皮膚腫瘍が増大した.初診時,小児拳大で有茎性懸垂性の巨大な腫瘤を認めた.腫瘤の重みにより左下眼瞼は外反していた.茎部から腫瘍を全切除し,単純縫縮を行った.腫瘍細胞は真皮内に限局して密に増殖し,一部の胞巣内に管腔形成と,間質に粘液腫様の所見を認めた.以上の所見と腫瘍細胞に悪性所見を認めなかったことから,皮膚混合腫瘍と診断した.自験例の腫瘤が巨大化した原因は,患者が手術に対する恐怖心から受診を忌避したためであった.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.