Japanese
English
症例報告
限局性多発性神経線維腫の1例
A case of localized multiple neurofibromas
畠田 優子
1
,
松永 晶江
1
,
稲冨 徹
1
,
照井 正
1
,
馬場 俊一
2
Yuko HATADA
1
,
Akie MATSUNAGA
1
,
Toru INADOMI
1
,
Tadashi TERUI
1
,
Syunichi BABA
2
1日本大学医学部皮膚科学系皮膚科学分野
2ばば皮ふ科医院
1Division of Cutaneous Science,Department of Dermatology,Nihon University School of Medicine,Tokyo,Japan
2Baba Clinic of Dermatology,Tokyo,Japan
キーワード:
限局性多発性神経線維腫
,
神経線維腫症1型
,
モザイク
Keyword:
限局性多発性神経線維腫
,
神経線維腫症1型
,
モザイク
pp.489-492
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102647
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要約 78歳,女性.5~6年前に出現した両下腿の多発性小結節を主訴に当科を受診した.左大腿から足背にかけて24個,右下腿には3個の弾性軟な常色小結節が多発していた.病理組織学的には,紡錘形の核と好酸性の細胞質をもつS100蛋白陽性の細胞が増殖しており,神経線維腫と診断.全身の視診にてカフェ・オ・レ斑は認められない.眼科的検査,頭部MRIでも異常所見を認めず,家系内に類症の者はいない.神経線維腫は遅発性で両下肢に限局して多発していたことから,自験例をNF1とは異なる疾患単位である限局性多発性神経線維腫と診断した.
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