連載 Clinical Exercise・20
Q考えられる疾患は何か?
木花 いづみ
1
1平塚市民病院皮膚科
pp.269-270
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102260
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症例
患 者:17歳,女性
主 訴:四肢の出没する皮疹
既往歴:初診の4か月前,肺炎の疑いで抗生剤投与を受けた.
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:2000年11月下旬より38℃台の発熱,咳嗽,血痰,関節痛が出現した.近医を受診し,著明な貧血と胸部異常陰影を指摘され,12月1日当院内科に入院した.数か月前から出没していた皮疹について,当科を受診した.
現 症:四肢に多数の浸潤を触れる軽度掻痒を伴う紅斑と一部C字型を呈する爪甲大までの紫斑を認めた.顔面,手指,手背,肘頭,臀部には小豆大までの丘疹が散在していた.紫斑,紅斑は数日で自然消退するものもあったが,丘疹は数週間持続するものもあり,皮疹は多彩であった.
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