Japanese
English
症例報告
仙骨部に生じた巨大仮性囊腫の1例
A case of giant pseudocyst on sacral area
黒田 潤
1
,
柴山 久代
1
,
安江 敬
2
Jun KURODA
1
,
Hisayo SHIBAYAMA
1
,
Takashi YASUE
2
1愛知厚生連昭和病院皮膚科
2名古屋大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Showa Hospital, Konan, Japan
2Department of Dermatology, Nagoya University School of Medicine, Nagoya, Japan
キーワード:
仮性囊腫
,
仙骨部
Keyword:
仮性囊腫
,
仙骨部
pp.394-396
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101998
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要約 74歳,女性.約1か月前から仙骨部に腫瘤があり,圧痛が出現した.初診時,仙骨部に7×5cm大の波動を触れる腫瘤を認めた.MRIでは仙骨から尾骨部の皮下に病変があり,両側大臀筋内に拡大していた.脊柱管との交通はなかった.穿刺吸引で黄色漿液を多量に排液した.病理組織学的には,真皮深層に明らかな上皮性の壁構造をもたない腔隙で,仮性囊腫と診断した.穿刺吸引で症状が消失しており,経過観察している.
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