Japanese
English
症例報告
脂腺小葉への分化傾向をもつ囊腫状脂腺腫の1例
A case of cystic sebaceoma with differentiated sebaceous lobules
井上 織部
1
,
杉本 恭子
1
Oribe INOUE
1
,
Yasuko SUGIMOTO
1
1松阪市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Matsusaka City Hospital, Matsusaka, Japan
キーワード:
脂腺腫
,
脂腺腺腫
,
sebomatricoma
,
異所性骨形成
,
続発性皮膚骨腫
Keyword:
脂腺腫
,
脂腺腺腫
,
sebomatricoma
,
異所性骨形成
,
続発性皮膚骨腫
pp.150-152
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101881
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要約 74歳,女性.初診の1年半前より頭頂部に腫瘤が出現し,徐々に増大した.病理組織学的には脂腺腫の特徴である基底細胞様細胞と脂腺細胞,小型の脂腺管が混在する所見が大部分を占めるにもかかわらず,部分的に脂腺腺腫の特徴である脂腺小葉を模倣する構造をとることから,脂腺腫と脂腺腺腫の境界例と考えた.また,囊腫内には異所性骨形成を伴っていた.骨形成を伴う脂腺系腫瘍は非常に稀である.
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