Japanese
English
症例報告
感染性心内膜炎に合併したアナフィラクトイド紫斑の1例
A case of anaphylactoid purpura complicated with infectious endocarditis
加藤 愛
1
,
森田 明理
1
Ai KATO
1
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学
1Department of Geriatric and Environmental Dermatology,Nagoya City University Graduate School of Medical Sciences,Nagoya,Japan
キーワード:
感染性心内膜炎
,
アナフィラクトイド紫斑
,
leukocytoclastic vasculitis
Keyword:
感染性心内膜炎
,
アナフィラクトイド紫斑
,
leukocytoclastic vasculitis
pp.640-644
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102380
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要約 67歳,男性.2005年頃心臓弁膜症を指摘されていた.2008年2~5月にかけて歯科治療を受けた.7月より39℃前後の発熱が出現した.心雑音あり,心エコーで大動脈弁に疣贅を認め,感染性心内膜炎と診断された.入院し,ペニシリンG大量投与を開始され,大動脈弁置換術を施行された.入院18日目に両下腿に紫斑が出現し,皮膚生検でleukocytoclastic vasculitisの所見であり,アナフィラクトイド紫斑と診断した.同時期の心エコーでは明らかな疣贅を認めなかった.感染性心内膜炎でみられる紫斑としてはJaneway斑などが知られているが,自験例は病理組織所見より,微小血栓に基づく紫斑ではなく,アナフィラクトイド紫斑を合併したものと考えた.
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