Japanese
English
症例報告
Bier's spotの2例
Two cases of Bier's spot
岡田 修子
1
,
出口 雅敏
1
,
國方 なぎさ
1
,
相場 節也
1
Shuko OKADA
1
,
Masatoshi DEGUCHI
1
,
Nagisa KUNIKATA
1
,
Setsuya AIBA
1
1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Tohoku University Graduate School of Medicine, Sendai, Japan
キーワード:
Bier's spot
,
白斑
,
貧血母斑
,
色素異常
Keyword:
Bier's spot
,
白斑
,
貧血母斑
,
色素異常
pp.42-44
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101854
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要約 症例1:23歳,女性.家族歴,既往歴に特記すべきことはない.喫煙歴はない.症例2:32歳,女性.家族歴に特記すべきことはない.既往歴に子宮頸癌の手術を受けた.化学療法,放射線療法は行っていない.1日20本,6年間の喫煙歴がある.症例1では初診の3年前より,症例2では2か月前より,自覚症状のない境界不明瞭な白色斑を自覚した.白色斑は後天性で,消長を繰り返した.また,白色斑は圧迫により褪色がみられた.症例1の白色斑はwood灯で不明瞭化した.症例2では上腕の駆血試験で白色斑が増強し,静脈圧の関与が考えられた.また,この患者では,組織学的に色素脱失など他疾患を示唆する特記所見を認めなかった.禁煙指導により約3か月で症状の改善がみられた.本邦におけるBier's spotの報告例は,自験例を含めて延べ8例である.Bier's spotの概念に触れ,考按を加えて報告する.
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