今月の表紙
結膜濾胞症(conjunctival folliculosis)
西勝 久恵
1
,
玉井 信
1
1東北大学眼科
pp.736
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905845
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症例は複雑心臓奇形と脳炎のため養護院に入院中の1歳8か月の女児。両眼瞼結膜の濾胞と眼脂に母親が気づいたが,眼脂は小児科で処方された抗菌薬で1日で消失し,濾胞が残存するため眼科を受診した。
写真は眼科初診時の右結膜所見であり,上下の眼瞼結膜に粟粒大のサイズの揃った著明な濾胞が多数みられた。眼球結膜の充血はなく,角膜も正常であった。左眼も同様の所見であった。眼瞼結膜ぬぐい液のクラミジアDNA PCR法,一般細菌培養検査で病原体は証明されなかった。
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