Japanese
English
原著
尋常性乾癬に対するマキサカルシトールローションの有効性および安全性の検討―マキサカルシトール軟膏との非盲検無作為割付比較試験(第Ⅲ相臨床試験)
The efficacy and safety of maxacalcitol lotion for psoriasis vulgaris:A phase Ⅲ randomized,open,well-controlled,parallel group study to compare maxacalcitol ointment
中川 秀己
1
,
玉置 邦彦
2
Hidemi NAKAGAWA
1
,
Kunihiko TAMAKI
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科学
2東京大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology,The Jikei University School of Medicine,Tokyo,Japan
2Department of Dermatology,Graduate School of Medicine,University of Tokyo,Tokyo,Japan
キーワード:
マキサカルシトールローション
,
乾癬
,
非盲検
,
無作為割付
,
比較試験
Keyword:
マキサカルシトールローション
,
乾癬
,
非盲検
,
無作為割付
,
比較試験
pp.771-779
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101758
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 マキサカルシトールローション(以下,ローション)の有効性および安全性をマキサカルシトール軟膏(以下,軟膏)と比較検討するため,尋常性乾癬患者を対象に1日2回8週間連続塗擦の並行群間比較試験を実施した.ローション群および軟膏群の最終時における全般改善率(2群間の差の点推定値および両側95%信頼区間)は,「被髪頭部」でおのおの95.2%,98.8%(-3.6%および-8.8~+1.6%),「体幹部,上肢または下肢」でおのおの89.2%,96.3%(-7.1%および-15.0~+0.8%)でローションの有効性は軟膏と同等であった.ローションの使用感は,被髪頭部で塗りやすさ,べとつき感ともに軟膏に対して有意に優った(p<0.0001).ローションの副作用はすべて軽度であり,本剤特有の新規および重篤なものはなかった.以上,ローションは尋常性乾癬患者に対して軟膏と同等の有効性を有し,被髪頭部などの有毛部位へ使用しやすく,安全な薬剤であることが確認された.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.