Japanese
English
症例報告
腋窩に生じた進行期乳房外Paget病の1例
A case of advanced axillary Paget's disease
横内 麻里子
1
,
小林 昌和
1
,
稲積 豊子
1
Mariko YOKOUCHI
1
,
Masakazu KOBAYASHI
1
,
Toyoko INAZUMI
1
1立川共済病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kyousai Tachikawa Hospital, Tachikawa, Japan
キーワード:
乳房外Paget病
,
腋窩初発
,
low-dose FP療法
,
全身転移
Keyword:
乳房外Paget病
,
腋窩初発
,
low-dose FP療法
,
全身転移
pp.554-557
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101708
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要約 70歳,女性.初診の数年前より右腋窩に自覚症状のない紅色局面が出現し,徐々に増大した.初診時,右腋窩に径約8cmの紅色局面を認め,局面内に径約5cmの易出血性紅色腫瘤が存在した.直下に連続して鶏卵大のリンパ節を触知し,右上肢の浮腫が著明であった.表皮から皮下織にかけてPAS,CEA染色陽性の胞体が明るく大型の核をもつ異型細胞が密に浸潤していた.右腋窩リンパ節腫大,癌性胸膜炎も認め,進行期乳房外Paget病と診断した.電子線治療を施行し原発巣は消退したが,病勢は緩徐に進行した.low-dose FP療法4クール,低用量タキソテール(R)療法2クール,UFT(R)内服を行ったが,全身状態が悪化し,初診より11か月後に死亡した.
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