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有機ヒ素中毒の発見をめぐって
A Case of Fluent Aphasia Representing Severe Left Temporal Lobe Atrophy
石井 一弘
1
,
作田 学
2
1筑波大学臨床医学系神経内科学
2杏林大学医学部内科学第1
pp.1065-1072
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100577
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2003年は世界的にはSARSの流行,局地的には茨城県神栖町の有機ヒ素中毒の発覚と,公衆衛生の役割が認識された一年でした。有機ヒ素中毒事件では最悪の事態は免れたものの,限りなく黒に近く,遺棄された化学兵器が50余年後の今になって住民の健康を脅かし,さらに各地で再現する可能性を否定できない事実に戦慄を覚えずにはおられません。
今回は,ご自身では初めて有機ヒ素中毒の患者さんに遭遇し,すみやかに正確な診断に到達するにあたってキー・パーソンの役割を果たされた,筑波大学神経内科の石井一弘先生をお招きしました。インタビュアーは,つねづね優れた臨床家の育成を強調されておられる小誌編集委員の作田 学先生です。
あるいは,一風変わったご経験でつちかわれた英知が今回の診療に大いに寄与しているようにも思われますが,いかがでしょうか。
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