特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
III アレルギー
46.蕁麻疹とステロイド薬
望月 博之
1
,
額賀 真理子
1東海大学 医学部専門診療学系小児科学
キーワード:
Epinephrine
,
Prednisolone
,
蕁麻疹
,
多剤併用療法
,
禁忌(治療)
,
Hydrocortisone Succinate
,
小児薬用量
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Epinephrine
,
Prednisolone
,
Urticaria
,
Cortisol Succinate
pp.1606-1607
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086318
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蕁麻疹の膨疹の発現は,皮膚のマスト細胞から遊離されるヒスタミンが主と考えられるため,小児においても,蕁麻疹治療の基本は原因の除去と抗ヒスタミン薬を中心とした薬物療法である.蕁麻疹の症状は皮膚に限局し軽微で生活に支障をきたさないものから,生命を脅かすものまで幅広く,さらに病型により薬効が異なることも知られている.重症で治療抵抗性の蕁麻疹であれば,ステロイド薬の使用も考慮されている.副作用に留意する必要があるが,効果発現の時間も考慮に入れ,経口,静注等の投与経路を選択する必要がある.なお,ステロイド外用薬は,蕁麻疹の治療薬として推奨されていない.
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