Japanese
English
症例報告
Trichoadenomaの1例
A case of trichoadenoma
大内 結
1
,
木花 いづみ
1
,
大倉 光裕
2
Yui OUCHI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Mitsuhiro OOKURA
2
1平塚市民病院皮膚科
2おおくら皮膚科
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital, Hiratsuka Japan
2Ookura Dermatology Clinic, Hiratsuka, Japan
キーワード:
trichoadenoma
,
外毛根鞘漏斗部分化
,
臀部
Keyword:
trichoadenoma
,
外毛根鞘漏斗部分化
,
臀部
pp.50-52
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101565
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要約 63歳,男性.20年前より右臀部に徐々に増大する結節を認め,軽度圧痛を伴うようになり受診した.表面は平滑,淡紅色で径1cmほど扁平隆起し,周囲に色素沈着を伴う,皮内から皮下にかけて径2cm大の弾性硬の結節を触知した.病理組織像では真皮内に被膜は有さないが周囲との境界は明瞭な腫瘍を認め,大小さまざまな多数の角質嚢腫と少数の充実性腫瘍塊から構成されており,線維性間質が介在した.嚢腫壁にはケラトヒアリン顆粒がみられ,免疫染色で,壁は表皮および外毛根鞘全体を染めるAE3抗体陽性,正常毛包の漏斗部以下の外毛根鞘を染めるE3抗体陽性であり,毛包漏斗部の外毛根鞘への分化を示す腫瘍と考えた.
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