Japanese
English
症例報告
一部囊腫状を呈した神経鞘腫の1例
A case of neurilemmoma with cysts
松﨑 康司
1
,
小炯木 麻衣子
1
,
滝吉 典子
1
,
六戸 大樹
1
,
原田 研
1
,
花田 勝美
1
Yasushi MATSUZAKI
1
,
Maiko ODANAGI
1
,
Noriko TAKIYOSHI
1
,
Daiki ROKUNOHE
1
,
Ken HARADA
1
,
Katsumi HANADA
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology,Hirosaki University School of Medicine,Hirosaki,Japan
キーワード:
神経鞘腫
,
皮下腫瘍
Keyword:
神経鞘腫
,
皮下腫瘍
pp.667-669
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101516
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要約
33歳,男性.10年前,左膝外側に皮下腫瘍出現,次第に圧痛がみられるようになった.臨床像は,表層が青色と赤褐色の色調が混在する皮下腫瘤で,中心部はドーム状に隆起していた.病理組織学的には,充実性ならびに嚢胞性構造を示す多房性神経鞘腫であった.長年膝関節の屈伸による外的刺激を受け続け,腫瘍が皮膚表層に圧排され,また腫瘍内の嚢腫様構造の形成が臨床上特異な外観を呈した誘因として考えられた.
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