Japanese
English
症例報告
腸管Behcet病の1例
A case of entero-Behcet's disease
加藤 篤衛
1
,
三石 剛
1
,
田中 周
2
,
西成田 真
3
,
川名 誠司
1
Tokue KATO
1
,
Tsuyoshi MITSUISHI
1
,
Shu TANAKA
2
,
Makoto NISHINARITA
3
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
2日本医科大学内科学第三教室
3西成田医院
1Department of Dermatology,Nippon Medical School,Tokyo,Japan
2Third Department of Internal Medicine,Nippon Medical School,Tokyo,Japan
3Nishinarita Clinic,Hitachi,Japan
キーワード:
Behcet病
,
発熱
,
消化器潰瘍
Keyword:
Behcet病
,
発熱
,
消化器潰瘍
pp.641-643
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101508
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要約
45歳,女性.約半月前より左頸部リンパ節の腫脹,疼痛,発熱があった.当科受診時,左頸部の腫脹が強く,一部には膿疱が存在していた.下肢にも一部に膿疱を伴い,癒合傾向のある結節性紅斑を認めた.口腔内アフタ,外陰部潰瘍も認められた.これらより,不全型Behcet病と診断した.眼には異常は認められず,針反応は陰性,HLA-B51も陰性であった.39℃台の発熱が持続していたことより,精査した結果,大腸全域に散在する潰瘍性病変が判明し,腸管Behcet病と診断した.コルヒチン,およびNSAIDsの内服治療の結果,解熱し,皮疹,粘膜疹,下痢症状は改善した.
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