Japanese
English
今月の症例
小水疱性類天疱瘡の1例
A case of vesicular pemphigoid
吉澤 学
1
,
石川 武子
1
,
長山 隆志
1
,
大西 誉光
1
,
渡辺 晋一
1
Manabu YOSHIZAWA
1
,
Takeko ISHIKAWA
1
,
Takashi NAGAYAMA
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Shinichi WATANABE
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
小水疱性類天疱瘡(BP)
,
汗疱様類天疱瘡
Keyword:
小水疱性類天疱瘡(BP)
,
汗疱様類天疱瘡
pp.303-305
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101414
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要約 76歳,女性.約3か月前より掻痒を自覚し,2か月前より全身に浮腫性紅斑が出現した.近医でセレスタミン®を内服し,いったん改善するものの,手掌,膝,足底に再燃し,全身へ拡大した.体幹,四肢に広範な浮腫性紅斑を認め,3mm程度の小水疱が集簇し,手掌,足底では,主に半米粒大の小水疱が散在する.抗BP180抗体68(index値).病理組織では,表皮に好酸球性海綿状態,基底層に裂隙形成,真皮浅層に好酸球の浸潤がみられる.直接蛍光抗体法で基底膜部にIgG,C3が陽性で,小水疱性類天疱瘡と診断した.プレドニゾロン50mg/日の内服を開始し,徐々に漸減し,皮疹の新生を認めない.
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