Japanese
English
症例報告
クレアチニンキナーゼ上昇をみなかった皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis without elevation of creatine kinase
奥田 富士子
1
,
陳 貴史
1
,
筏 さやか
1
,
益田 浩司
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
,
伊地智 俊晴
2
Fujiko OKUDA
1
,
Takafumi TIN
1
,
Sayaka IKADA
1
,
Koji MASUDA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Toshiharu IJICHI
2
1京都府立医科大学皮膚科学教室
2京都府立医科大学神経内皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Kyoto Prefectual University of Medicine
2Depertment of Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
皮膚筋炎
,
クレアチニンキナーゼ正常
Keyword:
皮膚筋炎
,
クレアチニンキナーゼ正常
pp.886-888
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101345
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27歳,女性.初診の約2年前から両手背に紅斑が出現した.その後,顔面にも紅斑が拡大し,倦怠感,筋力低下を伴うようになった.初診時,ヘリオトロープ疹,Gottron徴候,大腿部の筋の把握痛を認めた.クレアチニンキナーゼやアルドラーゼなどの筋原性酵素は正常範囲であったが,筋電図では筋原性変化,筋生検では筋線維の変性,炎症細胞の浸潤がみられた.以上より皮膚筋炎と診断し,プレドニゾロン50mg/日より治療を開始したところ,皮疹,筋力ともに徐々に回復し,経過中,間質性肺炎や悪性腫瘍の合併はみられなかった.
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