Japanese
English
症例報告
心肺病変を伴った局面型皮膚サルコイドの1例
A case of plaque type cutaneous sarcoid with cardiac and pulmonary involvements
伊藤 友章
1
,
加藤 雪彦
1
,
大井 綱郎
1
,
古賀 道之
1
,
原 武史
2
,
山科 章
2
Tomonobu ITO
1
,
Yukihiko KATO
1
,
Tunao OHI
1
,
Michiyuki KOGA
1
,
Takeshi HARA
2
,
Akira YAMASHINA
2
1東京医科大学皮膚科学教室
2東京医科大学第2内科
1Depertment of Dermatology,Tokyo Medical University
2The second Depertment of Internal Medicine,Tokyo Medical University
キーワード:
心サルコイド
,
肺サルコイド
,
局面型皮膚サルコイド
Keyword:
心サルコイド
,
肺サルコイド
,
局面型皮膚サルコイド
pp.804-806
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101324
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70歳,女性.約10年前より前額部に自覚症状を欠く皮疹出現し近医受診.皮膚サルコイドの診断にて経過観察となるが,その後皮疹は拡大し前額部から頭頂部にかけて局面を形成,鱗屑痂皮を伴うようになった.2001年1月より,労作時息切れ出現.胸部X線にて心肥大,両肺野のびまん性陰影,心電図にて伝導障害,心エコーにて壁運動の低下を認め,当院第2内科精査入院となる.皮膚生検,心内膜筋生検にて類上皮細胞肉芽腫を認め,心サルコイドに対してはペースメーカーを挿入,皮膚病変に対しては,経過観察中である.局面型サルコイドは顔面に好発し,心病変の合併率が高いと報告されており,肺病変の合併も多い.これらについて若干の考察を加えた.
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