Japanese
English
臨床報告・1
肺癌術後遅発性肺瘻に対してPTCDチューブによるドレナージとフィブリン糊の使用にて軽快した1例
A case of pulmonary fistula after segmentectomy for lung cancer treated by PTCD and fibrin glue
齋藤 学
1
,
高砂 敬一郎
1
,
吉田 和夫
2
Gaku SAITO
1
1伊那中央病院呼吸器外科
2信州大学医学部呼吸器外科
キーワード:
膿胸
,
肺瘻
,
胸腔ドレナージ
,
フィブリノゲン加第XIII因子
,
フィブリン糊
Keyword:
膿胸
,
肺瘻
,
胸腔ドレナージ
,
フィブリノゲン加第XIII因子
,
フィブリン糊
pp.841-844
発行日 2007年6月20日
Published Date 2007/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101708
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はじめに
肺切除後の遅発性肺瘻はときに遭遇する合併症の1つである.肺瘻が長期化すると,膿胸に移行することがあるため,すみやかなドレナージが必要である1).
しかしながら,術後の癒着などのためドレナージ部位が制限されたり,挿入が困難な場合がある.今回,肺区域切除後,半年が経過して遅発性肺瘻をきたした症例に対し,Percutaneous Transhepatic Cholangiodrainage Set(以下,PTCD)を用いてドレナージ後,フィブリノゲン加第XIII因子(以下,フィブリン糊)を注入し軽快した症例を経験したので報告する.
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