Japanese
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臨床統計
軽微な皮疹のみで組織学的に初めて診断しえたpseudoxanthoma elasticum の1例―本邦報告例75例についての臨床統計を含めて
A case of pseudoxanthoma elasticum with atypical skin lesions,diagnosed by histiopathological examination
伊木 まり子
1
,
安原 稔
1
Mariko IKI
1
,
Minoru YASUHARA
1
1奈良県国民健康保険団体連合会生駒総合病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Ikoma General Hospital
キーワード:
pseudoxanthoma elasticum
,
弾性線維性仮性黄色腫
Keyword:
pseudoxanthoma elasticum
,
弾性線維性仮性黄色腫
pp.878-883
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100812
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43歳,男性.眼科手術の際にangioid streaks (AS)が発見され,皮膚科を受診した.典型的皮疹は不明瞭であったが,皮膚生検によりpseudoxanthoma elasticum (PXE)と診断した.患者は,1年前にPXEによる血管障害由来と思われる急性硬膜下血腫を発症し,高血圧症,糖尿病,硝子体出血を合併していた.本邦におけるPXEの報告75例を集計し,検討した結果,PXEの診断における皮疹とASの重要性を確認した.また,非典型皮膚症状を呈する症例についても,十分な観察により早期に診断し,心血管障害に基づく合併症の危険性を十分説明し,発症を未然に防止することが重要であると考えた.
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