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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
4. 皮膚疾患治療のポイント
TIMEの観点からの皮膚潰瘍・褥瘡治療
TIME:A novel aspect of topical treatments for skin ulcers and pressure ulcers
石川 治
1
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学
1Department of Dermatology,Gunma University Graduate School of Medicine
キーワード:
皮膚潰瘍
,
褥瘡
,
wound bed preparation(WBP)
,
TIME
,
水分バランス
Keyword:
皮膚潰瘍
,
褥瘡
,
wound bed preparation(WBP)
,
TIME
,
水分バランス
pp.93-97
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100598
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要約 Wound bed preparationとは,生体自体の治癒能力および治療効果を高めるための創治療法の概念であり,その目的は難治性の慢性創傷を急性創傷の治癒過程へと導くことにある.TIMEは治癒が進まない慢性創傷の臨床所見と,その背景にある細胞レベルでの異常,および治療とその効果について述べたものであり,実際に局所治療を行ううえで有用なチェックリストといえる.特に,TIMEの1つであるmoisture imbalance(不適切な水分バランス)の概念は,創の湿潤環境保持を推奨するmoist wound healingの概念を越える優れた概念である.
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