Japanese
English
今月の症例
片側下肢の浮腫から発見された進行期前立腺癌
Advanced prostata cancer showing unilateral leg edema as an earliest symptom
平塚 志保
1
,
早川 和人
1
,
塩原 哲夫
1
,
野田 治久
2
,
東原 英二
2
Shiho HIRATSUKA
1
,
Kazuhito HAYAKAWA
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
,
Naohisa NODA
2
,
Eiji HIGASHIHARA
2
1杏林大学医学部皮膚科学教室
2杏林大学医学部泌尿器科学教室
1Depertment of Dermatology,Kyorin University School of Medicine
2Depertment of Urology,Kyorin University School of Medicine
キーワード:
前立腺癌
,
下肢浮腫
,
リンパ浮腫
Keyword:
前立腺癌
,
下肢浮腫
,
リンパ浮腫
pp.305-308
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100450
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75歳,男性.左下肢の浮腫を主訴として来院,初診時左下肢は全体的に腫脹し,軽度の発赤,熱感を伴っていた.抗生剤投与にて炎症症状は消失したが,浮腫は残存した,MRアンギオグラフィにて深部静脈血栓症は否定され,CTで左優位に骨盤・腹腔内リンパ節の著明な腫大を認めた.諸検査より左葉に原発した前立腺癌からのリンパ節転移と判明,これによる続発性リンパ浮腫と診断した.内分泌療法開始6か月後の現在,左下肢の浮腫は軽減し,CTでも骨盤・腹腔内リンパ節の著明な縮小が確認された.片側下肢の浮腫で来院する症例に対しては,経過の聴取,理学的診察に加え,適切な画像診断を迅速に進めることが重要と思われる.
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