Japanese
English
症例報告
ヒロヘリアオイラガによる皮膚炎の1例
A case of dermatitis from Caterpillar (Latoia Lepidad)
岡 毅
1,3
,
米田 豊
2
,
小野 友道
3
Takeshi OKA
1,3
,
Yutaka YONEDA
2
,
Tomomiti ONO
3
1おか医院
2久留米大学医学部寄生虫学講座
3熊本大学医学部皮膚科学教室
1Oka Clinic
2Depertment of Parasitology,Kurume University School of Medicine
3Depertment of Dermatology,Kumamoto University School of Medicine
キーワード:
ヒロヘリアオイラガ
,
毒棘
,
毒針毛
,
鱗翅類
Keyword:
ヒロヘリアオイラガ
,
毒棘
,
毒針毛
,
鱗翅類
pp.257-259
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100439
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62歳,男性.初診前日(7月16日)の夕方,自宅の梅の木の手入れ中に右側背部,右上腕に電気に触れたような激痛を感じた.激痛を感じた部位には当初皮疹は認めなかったが,しばらくして発赤が出現した.その時点で患者は梅の木の枝に2cm大の毛虫を確認している.初診時,右肘窩部,右側背部にそう痒を伴う手拳大で境界が明瞭な浮腫状紅斑を認める.肉眼,ルーペにて刺し口は認めず,毒棘も発見できなかった.患者が持参した虫体は久留米大学医学部寄生虫学講座にて同種と鑑定された.受傷時の状況,臨床所見,虫体の鑑定結果よりヒロヘリアオイラガによる刺傷と診断した.生理食塩水にて患部を洗浄後,酢酸ジフロラゾン軟膏を外用(2回/日).7月20日に色素沈着を残さず皮疹は消失した.
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