Japanese
English
症例
水銀皮膚炎の1例
-—血清TARC値の経時的変化を観察した症例—
Mercury dermatitis with assessment of serum TARC level over time
梅舟 莉加
1
,
梅林 芳弘
1
Rika UMEFUNE
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
水銀皮膚炎
,
水銀体温計
,
TARC
Keyword:
水銀皮膚炎
,
水銀体温計
,
TARC
pp.1667-1669
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002890
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50歳,男性。6日前に水銀体温計を破損し,その翌日より全身に皮疹が出現した。水銀皮膚炎と診断し,ステロイドの内服と外用を行って皮疹は改善した。水銀の貼布試験は陽性であった。また,皮疹出現時に上昇していたTARC値は治療とともに低下した。現在,電子体温計が一般的となり,水銀体温計の減少とともに水銀皮膚炎に遭遇する機会は減っている。しかし,新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴って水銀体温計の利用者が増え,今後,水銀皮膚炎を診察する機会が増えてくるかもしれない。
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