Japanese
English
症例報告
血小板機能亢進を認めたSneddon症候群の1例
A case of Sneddon's syndrome with platelet activation
森 亮子
1
,
江川 形平
1
,
加藤 真弓
1
,
藤井 秀孝
1
,
西村 陽一
1
,
立花 隆夫
1
,
宮地 良樹
1
Ryoko MORI
1
,
Gyouhei EGAWA
1
,
Mayumi KATO
1
,
Hidetaka FUJII
1
,
Youichi NISHIMURA
1
,
Takao TACHIBANA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Kyoto University Graduate School of Medicine
キーワード:
Sneddon症候群
,
網状皮斑
,
脳梗塞
,
血管炎
Keyword:
Sneddon症候群
,
網状皮斑
,
脳梗塞
,
血管炎
pp.990-993
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100279
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約
57歳,女性.29歳時に左下腿小潰瘍を主訴に当科を受診し,血管炎の診断のもとに治療を行っていた.33歳頃より四肢に網状皮斑が出現し,52歳時には脳梗塞を発症した.プレドニゾロン(10~15mg/日)と抗血小板薬の内服にて外来治療を継続してきたが,2002年7月頃より下腿潰瘍が顕著に拡大してきた.皮膚生検にて血管炎および血栓形成を認め,また,血小板機能が異常値を示したため,Sneddon症候群と診断した.なお,抗リン脂質抗体は陰性であった.プレドニゾロンを増量し(40mg/日),良好な肉芽形成がみられた後に,植皮術を施行し潰瘍は閉鎖した.その後はプレドニゾロンを12.5mg/日にまで減量しているが潰瘍は再発していない.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.