Japanese
English
症例報告
サルコイドーシスを合併した全身性強皮症の2例
Two cases of systemic sclerosis with sarcoidosis
畑佐 知里
1
,
市來 善郎
1
,
北島 康雄
1
,
安田 憲生
2
,
細川 嘉彦
2
Chisato HATASA
1
,
Yoshiro ICHIKI
1
,
Yasuo KITAJIMA
1
,
Norio YASUDA
2
,
Yoshihiko HOSOKAWA
2
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
2岐阜大学医学部第2内科学教室
1Department of Dermatology,Gifu University School of Medicine
2Department of 2nd Internal Medicine,Gifu University School of Medicine
キーワード:
全身性強皮症
,
サルコイドーシス
,
Sjogren症候群
Keyword:
全身性強皮症
,
サルコイドーシス
,
Sjogren症候群
pp.982-985
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100277
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要約
症例1:64歳,女性.1980年よりRaynaud現象,1987年より右足・両手指の腫脹,両下肺の軽度線維化が出現し,全身性強皮症(limited type)と診断した.1991年よりぶどう膜炎と,BHLおよびγグロブリン,ACE,リゾチームの上昇が認められ,サルコイドーシスと診断した.抗アレルギー薬内服,ステロイド外用,気管支拡張薬投与のみで軽快した.症例2:60歳,男性.1989年頃よりRaynaud現象,1992年より強指症,軽度手指拘縮,舌小帯短縮があり,皮膚生検も合わせて全身性強皮症(limited type)と診断した.1998年より労作時の軽い呼吸困難,胸部X線でBHL,下肺線維化,γグロブリン,およびACEの上昇,気管支鏡にて右上区入口・左上舌区部にnetwork formation,両眼に隅角結節・網膜血管炎がありサ症と診断した.プロサイリン投与で経過観察中である.現在皮膚の硬化・拘縮はかなり軽快した.
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