Japanese
English
症例報告
温水洗浄便座の乾燥機能温風による熱傷の1例
A case of burn injury induced by drying heat air from the shower toilet
上野 孝
1
,
菅又 章
2
,
田中 祝
3
,
宮下 協二
3
Takashi UENO
1
,
Akira SUGAMATA
2
,
Iwai TANAKA
3
,
Kyoji MIYASHITA
3
1東埼玉総合病院形成外科
2東京医科大学八王子医療センター形成外科
3海老名総合病院形成外科
1Department of Plastic Surgery,Higashi Saitama General Hospital
2Department of Plastic Surgery,Tokyo Medical University Hachioji Medical Center
3Department of Plastic Surgery,Ebina General Hospital
キーワード:
熱傷
,
温風
,
便座
,
下半身麻痺
Keyword:
熱傷
,
温風
,
便座
,
下半身麻痺
pp.725-727
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100209
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要約
56歳,女性.20年前から下半身麻痺の既往があった.トイレで洗浄後,乾燥機能温風を4分間用いたところ臀部に熱傷を生じた.14×9cmのDDB(deep dermal burn)熱傷であり,洗浄およびアルプロスタジルアルファデクス含有軟膏塗布にて加療し,受傷後約9週間で上皮化が完了した.乾燥機能温風の排出口の温度は99℃であった.この温風が持続的に吹きつけられ,局所の皮膚温が上昇したが,熱源を回避することができなかったために,熱傷形成の閾値を超える熱量が皮膚を損傷したと思われる.同様の受傷機転の報告は見当たらず,啓発のために報告する.
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